通信制高校の現実ってどうなの?というご質問を、いただくことがあります。
近年、通信制高校にポジティブなイメージを持たれている方が増えてきており、魅力的に感じてご相談いただくことも増えてきました。
ただ、魅力的だからこそ、かえって現実はどうなのか気にされている方もいらっしゃるようです。
そこで今回は、通信制高校の現実について、そのリアルを7つ紹介していきます。
最後までご覧ください!
通信制高校の現実とは?
通信制高校では、全日制の高校とは異なり、毎日学校に登校する必要はありません。
一般的には、レポートの提出、単位認定試験を受けるという流れを繰り返しながら科目の単位を取得し卒業を目指します。
登校の必要がなく、自宅での学習が基本となります。
時間に余裕ができるため、アルバイトに打ち込んだり、スポーツや芸能活動などに取り組んだりしながら、高校の勉強を進めることができます。
また、病気を抱えていたり、事情があったりして毎日の通学が難しい人も、自分のペースで学習を進められます。
通信制高校と一般高校の違い
通信制高校は、全日制の高校と同じく、決まった単位を取得し高校卒業資格を得る学校です。
一般高校との違いは「学習スタイル」と「登校回数」です。
一般的な全日制の高校では、平日に毎日学校に通い、クラスメイトと共に授業を受け、授業により進められたカリキュラムでテストや課題をこなし、単位を取得しながら進級していきます。
一方、通信制高校では、自宅など好きな場所で生徒それぞれが自分のペースで学習を進めます。
必要な単位を取得するためのレポートは、郵送やインターネット経由で提出する場合がほとんどです。
基本的に通学の必要はありませんが、スクーリングという登校日が学校ごとに設定されており、登校日にのみ直接学校で授業を受けます。
なお、通信制高校を卒業するには、次の3つを満たす必要があります。
- 3年間以上の在籍
- 74単位以上の修得
- 特別活動への30単位時間以上の参加
通信制の卒業時に得られる卒業資格は、全日制・定時制とまったく同じものです。
通信制では、学年という概念が薄く、個々の状況に応じて、自分のペースで柔軟に学習を進められる特徴があります。
ここからは、通信制のメリットデメリットや実際の学習の様子、進学実績や人間関係など、通信制高校の現実を7つ紹介します。
通信制高校の現実的なメリットとデメリット
通信制高校には、メリットもありますがデメリットもあります。
まずは、現実的なメリットデメリットをそれぞれ紹介します。
通信制高校に通うメリット
通信制高校に通うメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 自分のペースで学ぶことができる
- カリキュラムやコースが豊富(講師に相談しながら進めやすい)
- 人間関係で悩む機会が減る
単位制の通信制高校では、1日、1時間の間にここまで学習しなければならないなど、一定期間で学習すべき量が決まっていません。
自由度が高く、自分のペースで学習を進めていくことができます。
また、カリキュラムやコースが学校により様々であり、やりたいことを実現しやすい環境にあること、全日制の学校と異なり集団行動が強制されないため人間関係で悩む機会が減るというメリットもあります。
通信制高校に通うデメリット
通信制高校に通うデメリットとしては、次の点が挙げられます。
- スケジュールの自己管理が必要
- 友人と過ごす時間が少ない
通信制では、勉強する科目や時間割は自分で決めなければなりません。
しっかりと計画を立て、コツコツと学習を進めていくことが必要となります。自己管理ができなければ、3年での卒業が難しくなる場合もあります。
また、メリットの裏返しではありますが、通信制高校では登校日が限られており、先生とはもちろん、友人と過ごす時間も減ります。
ただし、学校により部活動や独自のプロジェクトを実施している場合もあり、参加すれば交流を増やせます。
通信制高校での学習の実際
通信制高校では、単位を取得するためにレポートの提出が必須となります。
「レポート」というと小論文のような難しいものをイメージしがちですが、通信制高校のレポートは、各科目の基礎を身につけることを目的としています。
実際には、教科書や教材を見ながら取り組めば解けるような穴埋め問題のような内容が多いです。
必要なレポートをしっかり提出できていなければ、単位を得ることができません。提出期日がある場合は締め切りに注意しながら取り組んでいきます。
提出すべきレポート回数は、各学校の決まりによるものと、文部科学省によって定められているものとがあります。
レポートの提出方法は、通学スタイルにより異なりますが、郵送や持参、インターネット経由での提出などさまざまです。
レポートを提出したら、先生が確認し、必要に応じて添削され手元に返却されます。
間違いが多かったり、理解が足りない部分があったりする場合は、再提出となることもあります。
レポートの締切は、毎週ではなく、決められた月に一定数のレポートを提出するという場合が多いです。
そのため、計画的に進めていく必要があります。
通信制高校の生活の実態と課題
通信制高校は、登校日が少ないため、自由に使える時間が多くなります。
仕事やアルバイトと両立したり、趣味や習い事に打ち込むなど、日中の時間帯に他の活動と両立できるのも最大の魅力です。
時間の使い方や勉強の方法に自由がきく反面、自己管理が何より肝心です。
また、先生や友人に直接接する機会が少ないため、勉強の不明点を解決しづらいと感じる場合も多いようです。
自分自身で調べながら学習を進めたり、積極的に質問をする姿勢が必要です。
通信制高校の実際の進学実績と大学受験
通信制高校からの大学進学は、受験資格の面では不利になることはありません。
一般入試やAO入試、推薦での受験が可能であることは全日制の高校と同じです。
しかし、実際のデータを見ると、大学進学率は通信制高校と全日制高校で異なります。
文部科学省が発表した令和2年の「学校基本調査」によると、全日制・定時制高校の大学等進学率は55.5%であるのに対し、通信制高校の大学等進学率は18.0%です。
この進学率の差については、いくつかの理由が考えられます。
- 自己学習によりストレスや不安が生じている
- 進路に関する情報が不足している
- 適切な勉強環境の確保ができない
通信制高校から大学進学を希望する場合は、上記の問題にきちんと対策できるよう、大学進学に向けた授業やサポート体制のある通信制高校を選んだり、大学進学用の学習をプラスしたりすることをおすすめします。
通信制高校での友人関係とコミュニケーション
通信制では、全日制の高校とは異なり学年やクラスがありません。
通信制高校の多くが、単位制であり、選択授業も多いため、授業によって出席する生徒が毎回異なることもよくあります。
大勢の友達を作るのは難しく感じるかもしれませんが、たとえば次のように行動すれば、親しい友達を作ることは可能です。
- 授業が被っている人を意識して触れ合う
- 学校行事に参加する
- 部活動に取り組む
また、合宿形式のスクーリングがある学校や、スクーリング日数が多い学校もあります。
高校の選び方を工夫することによっても、友達を作りやすい環境を整えることができます。
通信制高校の現実と社会への影響
通信制高校への進学を検討中の方の中には、世の中からの偏見があったり、就職や進学への影響が出たりするのではないかと不安に感じている方もいるかもしれません。
かつては、通信制高校は「何らかの理由があり全日制高校へ通えなくなった人が通うところ」というイメージがありました。
しかし、近年では、通信制高校は多様な高校の在り方のひとつとして注目されています。
通信制高校の多くは、独自のカリキュラムに沿って学習や課外活動ができる学校、スキルアップや資格取得へのサポートが充実している学校、授業や教材を工夫して大学進学実績を高めている学校など、それぞれに特色を持つようになってきています。
自分にあった通信制高校を選べば、将来に向けて自分らしく生きる力を養っていくことが可能です。
通信制高校の実際の受講料や費用
通信制高校に通う場合、実際の受講料や費用について気になる方も多いでしょう。
全日制の高校と同じく通信制高校にも、公立と私立の学校が存在します。
費用の項目 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 約 1〜5万円 |
授業料(年間) | 約 1〜3万円 ※1単位:300円〜1000円 | 約 18万円〜 ※1単位:6000円〜 |
教科書代や施設費など 費用(年間) | 約 3万円 | 約 3万円~ |
初年度納入金の合計 | 約 4〜6万円 | 約 22万円〜 |
公立の通信制高校は比較的学費が安く設定されており、かかる費用は年間4〜6万円程度です。
一方、私立の通信制高校は、年間の学費が22万円〜と割高となります。
しかし、要件を満たせば、高校就学支援金制度という返還不要の授業料支援が可能となり、国から支援を受けられ、年間10万円〜利用することが可能になる場合もあります。
文部科学省のサイトでは、高等学校等就学支援金制度についてこのように記載されています。
本制度は、授業料に充てるための就学支援金を支給することにより、高等学校等における教育に係る経済的負担の軽減を図り、もって教育の実質的な機会均等に寄与することを目的としています。
国公私立問わず、高等学校等に通う所得等要件を満たす世帯(※年収約910万円未満の世帯)の生徒に対して、 授業料に充てるため、国において高等学校等就学支援金を支給します。
文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm)
また、登校日の回数を減らすほど学費は安くなります。
通信制高校の学費は「公立か私立」で大きく変わること、そして私立の場合は「学校の施設やコース・登校頻度」を踏まえつつ、比較検討してみてください。
通信制高校の現実を知るための体験談や口コミ
ここまで、通信制高校の現実を7つ、紹介してきました。
実際に青楓館高校に通うの生徒による、通信制高校の口コミを紹介します。
好きなことと両立できた
自宅で自分のペースで学習を進められる通信制高校だからこそ、空いた時間に好きなことと両立できたという声があります。
年齢に関係なく友達ができた
いろいろな考えを持つ人と出会えた
通信制高校には、年齢制限はありません。中学校を卒業している、または卒業見込みの人なら入学可能です。
また、全日制高校のように学年の概念があまりありません。
行事やスクーリング、部活動などの活動に参加することで、さまざまな年代の多様な考えを持つ友人ができ、刺激になったという口コミがありました。
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