通信制高校から就職できるの?というご質問を、いただくことがあります。通信制高校を卒業した後の、将来を不安に思っている方も多いようです。
確かに、自分のペースで学習を進められる通信制高校は自由が多い分、卒業後の進路についてよく考えておく必要があります。
ただ、就職は決して難しくありません。人生終了なんてことは絶対ありません。
今回は、通信制高校を卒業後の進路ついてわかりやすく解説します。最後までご覧ください!
通信制高校の就職状況・就職率
通信制高校から就職できるの?というご質問をされる方が、もっとも気になる就職状況について紹介します。
就職よりも進学が多い
文部科学省が発表した令和2年の調査「高等学校通信教育の現状について」によると、通信制高校を卒業後に就職した人は全体の19.6%でした。
大学や専門学校への進学を選んでいる人が、42.2%となっています。
公立 | 私立 | 通信制高校全体 | |
卒業者数 | 7,982人 | 48,301人 | 56,283人 |
進学者数 | 2,026人 | 21,679人 | 23,703人 (42.2%) |
就職者数 | 1,745人 | 9,281人 | 11,026人 (19.6%) |
上記以外の者 | 4,091人 | 16,979人 | 21,070人 (37.4%) |
不詳・死亡の者 | 120人 | 364人 | 484人 (0.9%) |
就職よりも進学を選ぶ人が多い結果となっています。
通信制高校の全日制高校の就職率
通信制高校と全日制高校の就職率は、それぞれ以下の通りです。
全日制高校 | 通信制高校 | |
卒業者数 | 1,030,982人 | 56,283人 |
大学等進学者 | 798,448人 (77.4%) | 23,703人 (42.1%) |
就職者 | 176,936人 (17.2%) | 11,026人 (19.6%) |
上記以外の者 | 55,458人 (5.3%) | 21,070人 (37.4%) |
不詳・死亡の者 | 140人 (0.0%) | 484人 (0.9%) |
就職率については、全日制高校よりも通信制高校の方が2.4%就職率が高いという結果になっています。
進学・就職した人は全日制高校が94.6%なのに対し、通信制高校は61.7%です。
なぜ、通信制高校から就職は難しいと言われるのか?
通信制高校が、就職できないと言われる理由は4つあります。
- 就職を選ばない人も通っている
- 就活のサポート体制が整っていない
- 古いイメージが変わっていない
- 就活で不利な場合がある
就職を選ばない人も通っている
卒業後の進路は「進学・就職・それ以外」の主に3項目です。
進学・就職した人は全日制高校が94.6%なのに対し、通信制高校は61.7%です。37.4%の人は「それ以外」になっています。「それ以外」の中には、夢を持って進学・就職を選ばなかった人も含まれています。
例えば、芸能活動を続けている人は、フリーターとして活動を続ける場合もあります。また、訳あって就職しなかった人や、家庭の事情などで進学を諦めた人も含まれています。
さまざまな理由で、進学・就職しなかった人たちが「それ以外」で一括りにされています。
数にすると37.4%と、多い割合になります。進学・就職した人を比較すると、通信制高校はどうしても進学・就職率は低く見えてしまいます。
「それ以外」という項目が、通信制高校が進学や就職ができないというイメージを持たれる1つの理由なのです。
就活のサポート体制が整っていない
通信制高校では、さまざまな事情を抱えた生徒を受け入れています。
例えば、このような事情があります。
- 過去にいじめや不登校を経験したことがある
- 経済的な事情で昼間に働いている
- 持病や障害がある
- 毎日学校に登校することができない
- 芸能活動に専念している
- スポーツでプロを目指している
そのため、いろんな事情に対応できるサポート体制を整えています。ただ、メンタル面のサポート体制に力を入れている通信制高校が多い傾向にあります。
さらに、まずは高卒資格の取得を目指す生徒も多いため、就活のサポートが二の次になっている学校もあるようです。
高卒資格の取得が第一目標のため、通信制高校は就職できないというイメージを持たれているのです。
古いイメージが変わっていない
通信制高校は、今では「好きなことを伸ばせる学校」というイメージが浸透してきました。
若いうちから挑戦したり、得意なことに専念しながら学べる学校をあえて選ぶ生徒も増えつつあります。積極的不登校という言葉にもあるように、従来の学校教育に疑問を持った生徒は通信制高校を選ぶようになっています。
通信制高校の存在意義が少しずつ変化している中で、従来のイメージから変わっていない人が多いのも事実です。
ほとんどの人が、仕事やアルバイトをしている人が通っている学校というイメージを持っています。また、高校中退した人・不登校経験がある人が通う学校というイメージを持っている人もいます。さらに、学力に不安がある人が通っているという偏見を持っている人もいまだにいるようです。
通信制高校は、さまざまな事情を抱えた生徒を受け入れているため、就職できないというイメージを持たれているのです。
就活で不利な場合がある
古いイメージによって、就活で不利に働いてしまう場合があります。面接官の中には、通信制高校に対していまだにネガティブなイメージを持っている人もいます。
履歴書の「〇〇高校卒業」と見ただけでは、通信制高校か全日制高校かわからない場合もあります。
ただ、通信制高校を卒業した人の多くは、地元で就活をします。特に地方の場合は「〇〇高校卒業」と見ただけで、通信制高校だとわかる場合が多いです。
また、通信制高校には、求人票が来ないのも就活で不利な要因です。全日制高校の場合は、指定校枠などで企業から求人票が届きます。
通信制高校の場合は、卒業生が就職した企業からも求人票が届きません。
代わりにハローワークに届いている全国の求人票を見ることができる学校もあるようです。
通信制高校は、就活で不利な場合があるため、就職できないというイメージを持たれているのです。
就職を有利にするには、通信制高校で何をやったかが大切
通信制高校の就職率が、全日制高校よりも2.4%高いという結果の通り、就職できないということは決してありません。
確かにこれまでは、全日制高校に行けなかった生徒や、不登校・高校中退経験がある生徒が通う学校というイメージがありました。
しかし、通信制高校を選ぶ生徒が増えています。教育改革をきっかけに高校の多様化が進んでいます。そして、通信制高校の数は年々増加しています。
自分の好きなことに専念できる通信制高校にあえて通う生徒が増えているのが現状なのです。
そのような背景もあり、通信制高校は人生終了なんてことは絶対ありません。
卒業資格は全日制と同じ
通信制高校は、全日制高校と同じ高校卒業資格を取得できます。
自分の学習ペースでも卒業要件を満たすことで、高校卒業の資格を得ることができます。つまり、就職・進学について支障はありません。
もちろん、高卒以上を必要資格にしている求人にも応募することができます。そして、AO入試・推薦枠の受験もできます。
通信制高校だからといって将来不安する必要はありません。
カリキュラムが豊富
通信制高校は、カリキュラムやコースが豊富に用意されています。
学校によってインターン制度や地方創生、学校運営などさまざまなカリキュラムがあります。そして、キャリア教育やeスポーツ、芸能やアスリートを目指すコースがあるのも魅力的です。
自分でカリキュラムを組んで、自由な時間を作るために通信制高校に進学する生徒も増えています。
中学を卒業したら全日制の高校へ進学するのが「普通」と言われていた時代もありました。最近では、自分のやりたいことや、将来の目標が明確になっている生徒も多くいます。全日制高校では経験できないことも通信制高校で学ぶことができるのは大きなメリットです。
将来やりたいことがある生徒にとっては、通信制高校はこの上ない選択肢といえるでしょう。
やりたいことが決まって、仕事をしながらでも学びたいことがある人には通信制高校はおすすめです。
自分の時間が多く取れる
通信制高校は、クラス全員と同じ学習ペースではない分、自分の時間を多く取ることができます。
自分のライフスタイルに合わせて、自分らしい時間を過ごすことが可能です。
例えば、自分の好きなことに専念することができます。他にも、身体やメンタルの不調で通学できない場合は、自宅学習に時間を多く取って卒業を目指す方法もあります。
さらには、アルバイトや仕事と学習を両立させることや、趣味や習い事に打ち込むこともできます。芸能活動やアスリート活動といった、定期的な通学が難しい人でも卒業を目指すことが可能なのです。
そのような経験は、就活や受験の際に活きることがあります。
通信制高校だからといって就職できないということは決してありません。
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