高校生が明石の未来を動かす!「明石港東外港地区オープニングイベント」で見えた多世代共創のカタチ。自治体や企業と連携し、街づくりに挑む青楓館高等学院【イベント開催レポート】

個性教育による総合型選抜(旧:AO入試)の進学支援等に強みを持つ新しい形の高等学院「青楓館高等学院(以下、青楓館)」が企画から携わったイベントが開催されました。

2026年3月28日、兵庫県明石市の新たなシンボルとなる「明石T3テラス」にて、明石港東外港地区の再整備を記念するオープニングイベントです。

青楓館の生徒は、このプロジェクトに企画段階から参画しました。当日はブース出展や伝統芸能とのコラボレーションを通じ、地域の方々と共に「これからの明石」をカタチにする第一歩を踏み出しました。

単なる「学校の行事」を超え、社会の一員として地域課題に挑む高校生たちの活動をレポートいたします。

明石市長 丸谷聡子氏と青楓館生徒による交流の様子

■ プロジェクト実施背景:

なぜ「高校生」が街づくりに挑むのか?

青楓館高等学院が大切にしているのは、「右にならえ」に終止符を打つ個性尊重型教育です。机に向かう勉強だけではなく、社会という実社会のフィールドで「自分に何ができるか」を問い続けることを大切にしています。

今回の明石市との共同プロジェクト「未来共創プロジェクト」は、まさにその実践の場です。 1年以上にわたる長期的な社会実験を通じて、生徒たちは「市民の声を聞き、ニーズを形にする」という、ビジネスや社会貢献の本質を学びます。

市長との対話から始まった「未来共創プロジェクト」

イベントの冒頭、丸谷明石市長と青楓館の生徒による対話が行われました。次世代を担う若者として、自分たちの住む街への想いを直接市長に届ける姿は、まさに「未来共創プロジェクト」のキックオフにふさわしい光景でした。

生徒からのコメント

「市長と直接お話しし、自分たちの考えを伝える機会をいただけたことで、街づくりがぐっと身近なものに感じられました。これから1年続くプロジェクトですが、自分たちのアイデアが明石の未来にどう関わっていくのか、今からすごく楽しみです!」

教員からのコメント

「市長との対話は、生徒たちにとって『自分の声が社会に届く』という実感を伴う、非常に重要なスタートラインとなりました。このプロジェクトは単なる体験学習ではなく、実社会の中で市民の方々のニーズに向き合う挑戦です。この1年、彼らが悩みながらも、どのように明石の未来を共創していくのかを見守りたいと思います。」

明石市長 丸谷聡子氏と青楓館生徒による交流の様子①
明石市長 丸谷聡子氏と青楓館生徒による交流の様子②

■ 高校生のアイデアが形に!個性が光るブース出展

10:00から16:00まで行われたブース出展では、生徒一人ひとりの個性を活かした3つの企画が展開されました。

1. うみの探偵事務所:海の生き物の「困りごと」を解決!

地域の子どもたちを対象に、海の環境や生き物について楽しく学べる謎解き体験を実施しました。参加者は「探偵」になりきり、海が抱える課題を解決するミッションに挑戦。58組もの親子が参加し、真剣に地図やヒントを見つめる子どもたちの姿が絶えない、大盛況の体験型ブースとなりました。

2. ミライの明石:100年後の街をみんなで創る

「100年後の明石はどうなっている?」という問いかけから始まったワークショップ。大きな地図の上に、来場者が思い思いの建物や自然を配置し、理想のジオラマを作り上げました。最後には地図が見えなくなるほどアイデアが溢れ、世代を超えて「未来の地元」を語り合う温かい光景が見られました。

3. AKASHIカサフォト:手作り小道具で「映える」思い出を

イベントの思い出を鮮やかに彩るため、手作りの小道具を用意したフォトブースを展開。クラゲのような可愛らしいカサなど、高校生ならではの感性が光るアイテムは、子どもたちを中心に大人気でした。

うみの探偵事務所の様子①
うみの探偵事務所の様子②
地域の子どもたちと生徒によるジオラマ制作の様子
生徒が作成した小道具

参加生徒の声

企画から運営まで、0から作り上げるプロセスは決して平坦ではありませんでした。しかし、その過程で生徒たちは確かな成長を遂げています。

 

「殻を破り、芽生えた積極性」

「これまでは自分から積極的に動くタイプではありませんでしたが、今回のプロジェクトを通じて、先輩方と一つの目標に向かう楽しさを知りました。初めての先輩との共同作業は刺激的で、『自分ももっと力になりたい』という気持ちが自然と芽生えました。このイベントは、僕の中の積極性が花開く大きなきっかけになりました。」

「0からの挑戦が自信に変わる成功体験に」

「校舎では静かなタイプだと思われていたかもしれませんが、PBLメンバーが一生懸命に声を出す姿を見て、『私も力になりたい!』とスイッチが入りました。結果、一人で100枚ものチラシを配布。0からの企画や広報、当日の運営までやり遂げたことは、自分にとって大きな成功体験と自信になりました。」


■教員から見た「学びの本質」:0から1を創る難しさと価値

今回のイベントは、生徒たちにとって「与えられた課題」ではなく、「自分たちの意思」を形にするPBLとなりました。

「これまでは校外活動に一歩踏み出せなかった生徒たちが、初めて自らの意志で挑戦した記念すべき機会となりました。 通常の外部連携では『相手のニーズに応える』形が多いのですが、今回は『場所を自由に使い、やりたいことを形にする』という100%自由な設計。だからこそ、『本当に街の人が喜んでくれるものは何だろう?』と、0からアイデアをひねり出す難しさに直面しました。 悩み抜いて生まれた3つのブースに、多くの方が笑顔を寄せてくださった。この『自分たちのアイデアが社会に届いた』という手応えこそが、生徒の未来を切り拓く原動力になると信じています。」


■ 生徒発案による「伝統×若者」のコラボレーション

午前中のプログラムでは、大蔵谷獅子舞保存会と生徒たちによる獅子舞が披露されました。

この企画は、生徒自身が地域文化の継承に貢献したいと考え、提案したことで実現したものです 伝統を保持する地域住民と、新しい視点を持つ高校生が協力して一つの舞台を作り上げたことは、世代間交流の新たな形を示しました。

<出演した生徒のコメント>

「本番前は緊張したけど、地域の人たちが大切にしてきた伝統文化を、自分たちの手でみんなに披露できたのは本当に貴重な経験になりました。保存会の方々と一緒にステージに立てて、やり遂げられたことがすごく嬉しいです!」

<教員コメント>

「今回のステージは、生徒自らが『地元の伝統文化を盛り上げたい』と提案し、保存会の方々を巻き込んで形にしたものです。その主体性が、このコラボレーションを実現させる大きな原動力となりました。生徒たちが校外で継続して取り組んでいる『獅子舞』という活動を、このような公の場で披露する機会を得られたことを、一教員として嬉しく思います。大勢の観客の前で堂々と舞う姿に、彼らの確かな成長を感じることができました。」


■ 未来共創プロジェクト:1年をかけて高校生が街づくりを行うロードマップ

今回のイベントは、1年をかけて行うプロジェクトの序章に過ぎません。青楓館では今後1年をかけて、さらに社会との接続を強固にしていきます。

【7月】地域と奏でる音楽セッション

~世代の壁を溶かし、「自分の居場所」をデザインする~ 

「誰もが気軽にセッションに参加できる場を明石に作りたい」という生徒の純粋な想いからスタートした企画です。単なる音楽イベントではなく、世代を超えて誰もが「ここは自分の居場所だ」と感じられる交流の場を、生徒たちがゼロから設計します。共通の趣味を通じて、普段接点のない世代同士を繋ぐ「コミュニティ・デザイン」を実践的に学びます。

【9月】多世代交流を創出するゲームイベント

~「遊び」をフックに、多世代交流プラットフォームを構築する~ 

「ゲームによって人生が変わった」という2人の生徒が中心となり、子供からシニアまでが熱中できる多世代交流の場を創出します。eスポーツやゲームを介することで、年齢に関係なく対等に触れ合える関係性を構築。単なる「遊び」を、地域の孤独解消やコミュニティ活性化のための「社会装置」へと昇華させるプロセスに挑戦します。

【11月】企業と共創。0から作る地域文化祭

~プロの視点で磨き上げる、実社会型のビジネス体験~ 

秋には学校の枠を飛び出し、地域全体を巻き込んだ文化祭へと活動を広げます。最大の特徴は、夏頃に実施する「企業への直接プレゼンテーション」です。 自分たちが練り上げたアイデアを企業のプロフェッショナルへ提案し、実現可能性や集客戦略について厳しい評価とフィードバックをいただきます。 「やりたいこと」を「社会で通用する形」へと修正・改善していくこのサイクルを経験することで、活動はさらに精度を増し、地域への貢献度を高めていきます。この文化祭を経て、プロジェクトはまた次の新しいステージへと繋がっていく予定です。


■ 社会に繋がる学びが、生徒の可能性を広げる

青楓館高等学院が掲げるのは、「右にならえ」に終止符を打つ個性尊重型教育です。今回のイベントで見せた生徒たちの主体的な活動は、まさにその理念の体現していました。

私たちの学びは、単なる体験で終わりません。実社会と同じ「提案→フィードバック→修正・改善」のサイクルを自ら回し、時にはプロの厳しい指摘を受けながら「自分らしく生きる力」を養います。。教室に閉じこもるのではなく、地域というリアルなフィールドでトライ&エラーを繰り返す経験こそが、生徒の可能性を広げ、街を豊かにしていくと信じています。

高校生と地域が手を取り合い、歩み始めた「未来共創プロジェクト」。地域課題を「自分事」として捉え、挑戦し続ける生徒たちの活動に、ご注目ください。

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この記事を書いた人


青楓館高等学院の広報を担当している蓮沼です。「自分らしく生きていく」をモットーとしている青楓館の生徒や教職員のリアルな声や日々の挑戦を発信しています。このブログを通じて、青楓館の魅力や可能性を少しでも多くの方に届けられたら嬉しいです!

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