目次
- 卒業式の概要
- 準備プロセス
- 当日の様子
- 振り返りとまとめ
卒業式の概要
2024年3月15日(土)、西部市民会館に第2回青楓館高等学院卒業式が開催されました。
春の柔らかな日差しが差し込む中、22名の卒業生がこの日、青楓館から羽ばたいていきました。
本年度も卒業式は楓杯と同日に開催され、保護者の皆様や在校生たちも集い、卒業生たちの新たな一歩を温かな眼差しで見守りました。
卒業生たちの瞳には、入学時とは比べものにならないほどの自信と輝きがありました。
一人ひとりの笑顔に、私たち教員は胸が熱くなりました。
何度も挫折を乗り越え、時に涙を流しながらも前に進んできた彼らの姿を思い出すと、この日の感動はひとしおです。

準備プロセス
卒業式に向けた準備は2月上旬から本格的に始まりました。
「先輩方への最高の贈り物を作りたい」という熱い思いで楓杯・卒業式PBLを結成しました。
特に心を込めて準備したのは、卒業生へのサプライズ映像でした。
「先輩たちを感動させたい」という一心で放課後に集まり3年生にバレないように密かに活動してきました!
また会場設営や式次第の確認、記念品の準備など、細部にわたる準備もしてきました。
生徒たちが自分たちの手で卒業式を作り上げていく姿は、青楓館ならではの先輩後輩のない絆があるなと感心しました。
当日の様子
開式
午後15時半、卒業式が始まりました。
会場内に漂う緊張感の中にも、温かさが溢れていました。
卒業生たちの姿を見つめながら、初めて青楓館で出会った日の表情を思い出し、その成長に静かな感動を覚えました。
卒業証書授与
学院長から一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
壇上で証書を受け取る彼らの姿は凛としており、一人ひとりの名前が呼ばれるたび、様々な思い出が走馬灯のように駆け巡りました。


一輪の花の贈呈
代表から卒業生一人ひとりに、未来への祝福を込めた一輪の花が贈られました。
花言葉のように「希望」という願いを込めて。花を受け取る卒業生たちの表情は、柔らかな笑顔に包まれていました。


学院長祝辞
学院長からは、卒業生への深い愛情と保護者の方への感謝の祝辞が贈られました。
「最後の授業です」という言葉に、少し寂しそうな笑顔で聴いている卒業生の表情が印象的です。
学院長の愛に溢れた言葉に、会場がすすり泣きの音で響いていました。

代表祝辞
代表の岡内さんからは、青楓館の創設理念と卒業生への温かい激励の言葉が贈られました。
「自由と責任」という言葉には、これからの人生を歩んでいく上で大事にしてほしいという思いと、深い愛情が感じられました。
岡内さんの言葉を聞きながら、青楓館というこの場所が多くの生徒たちの心の拠り所となってきたことを改めて実感しました。

在校生代表送辞
在校生代表の北山さんによる送辞では、先輩方への感謝と愛情が溢れる言葉で語られました。
彼女の言葉を一部抜粋します。
「私は高校1年生の時にいじめに遭い、9月に転校という人生で一番と言えるほど大きな選択をしました。「また同じことが続いてしまったらどうしよう」という怖さや不安を抱えながら初めて登校した日、そんな気持ちを吹き飛ばすほど、心の底から一緒にいて楽しい人たちに出会いました。それが今卒業される一期生の皆さんです。」
「最後になりますが、先輩方のこれからの人生が、笑顔であふれ、幸せなものであるよう、心からお祈りしています。私たちも先輩方が築いてくれたこの青楓館の温かな場所を守り、次の世代へと繋げていきます。」
彼女の涙ながらの言葉に、会場全体が感動で包まれました。

卒業生代表答辞
卒業生代表の佐藤さんによる答辞は、青楓館での日々への深い感謝と未来への希望に満ちていました。
以下、彼女の言葉を一部抜粋します。
「私は2年前の12月、2年生の2学期ももう終わるという時期に青楓館に転校してきました。当時在籍していた高校では、翌月には修学旅行も控えており、クラスや部活の友人と離れるのがとても名残惜しかったのを覚えています。以前の高校ではうつ病になり、思うように学校に通えない日々を送っていたため、卒業までの残り1年と数か月を、青楓館でどのように過ごすことになるのか不安でいっぱいでした。」
彼女の言葉を聞きながら、初めて彼女が青楓館に来た日のことを思い出しました。あの日の不安げな表情から、今日の自信に満ちた姿への変化に、私たち教員は言葉では表現できないほどの喜びを感じています。
「私たち卒業生の中には葛藤しながら生きる人がたくさんいます。深く傷つく経験をしてきた人もたくさんいます。しかし、だからこそ、深く傷つく経験をしてきたからこそ、当たり前が当たり前でないことを知っている人たちばかりです。」
青楓館に集う生徒たちの優しさと強さは、まさにこの言葉に集約されているように思います。
「本日、私たち22名はそれぞれの未来に向かって旅立ちます。青楓館高等学院への心からの感謝をささげるとともに、学院の更なる発展を、卒業生一同お祈り申し上げ、答辞といたします。」
と締めくくられた言葉に、私たち教員も涙を抑えることができませんでした。

在校生からのサプライズ映像上映
在校生たちが心を込めて制作したサプライズ映像の上映では、会場全体が感動の渦に包まれました。
画面に映し出されたのは、在校生たちの卒業生へのメッセージと、教員たちのメッセージでした。
度々みんなが口にした「いつでも青楓館に帰ってきてください」というメッセージに、卒業生がどれだけ大きな存在だったかがわかりました。
記念品贈呈
教員から卒業生へ、一人ひとりに心を込めた色紙と卒業記念のボールペンを贈りました。
仲の良かった教員や在校生から直接手渡される場面では、言葉以上のものが交わされ、笑顔と涙が入り混じる温かな時間となりました。

卒業生退場
式の締めくくりとして、卒業生たちは新たな一歩を踏み出すように堂々と退場していきました。
彼らが青楓館で過ごした日々が、これからの長い人生の中で温かな記憶として残り、時に力となることを心から願っています。
振り返りとまとめ
今年度の卒業式は、愛と感動に満ち溢れた素晴らしい式典となりました。
それぞれが異なる人生の物語を持つ22名の卒業生が、青楓館という場所で出会い、共に成長し、互いを支え合ってきた日々を思い返すと、
教育に携わることの深い喜びと責任を改めて感じます。
特に心に残ったのは、送辞と答辞に表れていた「青楓館ファミリー」としての絆の強さです。
様々な理由で転校してきた生徒たちが、この学校で見つけた居場所の大切さ、互いを認め合い、
支え合う関係の尊さが、彼らの言葉の一つひとつに込められていました。
「当たり前が当たり前でないことを知っている」という卒業生の言葉は、私たちが青楓館で大切にしてきた教育の本質を見事に表現していると感じました。
愛する卒業生の皆さん、あなたたちの成長を見守ることができたことは、私たち教員にとってかけがえのない宝物です。
辛いとき、悩んだとき、そして嬉しいことがあったときも、いつでも青楓館に帰ってきてください。
あなたたちの笑顔に会えることを、いつでも心待ちにしています。
どうか自分を信じて、自分らしく、堂々と人生の道を歩んでください。
あなたたちならきっとできます。私たちは常にあなたたちの味方です。
最後に、長い間お子様の成長を支え、見守ってこられた保護者の皆様に心から感謝申し上げます。
そして、素晴らしい卒業式を作り上げてくれた在校生の皆さん、本当にありがとう。
あなたたちの温かな心と真摯な姿勢が、この日の感動を何倍にも大きくしてくれました。
卒業生も、在校生も、教職員も、すべての人々が繋がる居場所として、これからも共に成長していきましょう。
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