起立性調節障害の治療方法4選【中学生・高校生向け】良くなっていくきっかけまで解説

起立性調節障害の治療方法4選【中学生・高校生向け】良くなっていくきっかけまで解説

起立性調節障害の治療は、第一に「起立性調節障害がどんな病気か」をよく理解することから始まります。

そして、生活習慣を整えることが大変重要になります。とはいえ、起立性調節障害を克服することは簡単なことではありません。

日常生活に支障のない軽症例では、適切な治療によって2〜3ヶ月で改善することが多いといわれています。一方で、重症例では、2〜3年以上を要することもあります。

治療には時間がかかることも少なくないため、焦らないことも重要です。

親御さんや周囲が治療方法を本人に押し付けるのでは、うまくいかないこともあります。ご本人、親御さんが起立性調節障害のメカニズムについてよく理解し、双方が納得できる形で生活習慣や服薬のルール作りを一緒に考えて取り組めることが理想的です。

最後には、起立性調節障害が良くなっていくきっかけまで解説、紹介いたします。

あわせて読みたい
起立性調節障害が原因?中学生・高校生が朝起きられない症状のチェックから治療方法まで解説 起立性調節障害とは、立ち上がった時にめまい、頭痛、動悸などの症状が出る身体の病気です。 血管や心臓といった循環器系の自律神経の調節に不調をきたすことが主な原因...

ぜひ、最後までご覧ください。

松井友紀子

精神科専門医・指導医

まついこころのクリニック

1987年生まれ、2012年神戸大学医学部卒業。神戸大学医学部附属病院、岡山大学病院、単科精神科病院にて、児童・思春期の診療や医学生・初期研修医教育に携わる。現在はまついこころのクリニック児童精神科・精神科医。

学校案内の資料請求する

学校案内のパンフレットをみなさまに無料でお送りしております。

また、電話相談・オンライン相談・学校見学なども随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください♪

目次

起立性調節障害の治療方法①循環血液量(体内をめぐる血液の量)を増やすために

起立性調節障害の治し方①循環血液量(体内をめぐる血液の量)を増やすために

塩分摂取量を多めにする

塩分を取ることで、体内の循環血液量を増やすことができます。

目安としては、1日10~12g摂取しましょう。(一般的には6~7g推奨)

塩分摂取のために、以下のような工夫をしている人もいます。

  • ラーメンやうどんの汁は全部飲む
  • 味噌汁やスープを積極的に摂る

塩分の多い食べ物で言うと下記の食べ物などが挙げられます。

  • ちくわなどの練り物
  • 市販のサラダチキン
  • 塩鮭
  • 漬物
  • カルボナーラなどのスパゲッティ
  • 牛丼
  • カレーライス など

その他にも自分が食べやすいもの・好きなもので、塩分を摂る工夫をしている人もいます。ふだんの食事や、間食の塩分量を自分でチェックしてみるのも良いでしょう。

水分を多く摂取する

体重30kgの場合、1.5L。体重45kgの場合、2L/日を目標に摂取しましょう。

1時間ごとにコップ1杯の水を飲む」など、ルールを決めていたほうが取り組みやすくなります。

起立性調節障害の治療方法②心臓へ戻る血液量を増やすために

起立性調節障害の治し方②心臓へ戻る血液量を増やすために

無理のない範囲の運動で筋力の低下を防ぐ

  • 15~30分の散歩
  • 寝ながらの運動
  • 立っての足踏み
  • スイミングなど

しんどいからといって動かずにいたために筋力が低下すると、そのために下半身に血液が溜まりやすくなり、さらに起立性調節障害の症状が悪化するという悪循環が生じてしまいます。

立っている時、動かない時間は1~2分を限度にする

電車やバスで立つ場合には、両足をクロスさせて圧迫させたり、足踏みやつま先挙げを行いましょう。

起き上がる時は、お辞儀のポーズで前かがみになりながら、30秒ほどかけてゆっくり立つ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

岡内 大晟のアバター 岡内 大晟 青楓館高等学院 代表

2023年、青楓館高等学院を開校し、代表に就任。社会に開かれた学校教育を目指し、総勢80名の組織を率いる。クラファン支援者220人達成。自治体や大学との共同プロジェクト実績多数。

目次
閉じる