起立性調節障害で不登校に?【中学生向け】学校に行けるためのカウンセリングと学校の配慮・対応

起立性調節障害で不登校に?【中学生向け】学校に行けるためのカウンセリングと学校の配慮

起立性調節障害で学校に行けなくてつらい…。

カウンセリングや学校の配慮ってどうすれば受けられるの…。」

このように、起立性調節障害による不登校で、お悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

起立性調節障害は、朝起きるのがつらい、立ちくらみがするなどの症状が現れ、生活リズムや学校生活に大きな影響を及ぼすことがあります。「午前中の授業に集中できない」といった学校生活への適応困難や、起きたくても起きられないという状態から「学校に行きたいのに行けない」と登校困難になり、不登校の原因に繋がるケースも見られます。

適切なカウンセリングや学校の配慮があれば、症状を和らげ、学校生活に復帰できるかもしれません。

この記事では、起立性調節障害による不登校で悩む方に向けて、下記について解説していきます。

  • 起立性調節障害と不登校の関連性
  • 学校で受けられる配慮内容
  • カウンセリングの効果と必要性

起立性調節障害は、適切な対応で改善できる可能性があります。

この記事が、少しでも不安を解消し、前向きな一歩を踏み出すためのお手伝いになれば嬉しいです。

ぜひ参考にしてください。

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目次

起立性調節障害と不登校の関係

起立性調節障害と不登校の関係

起立性調節障害と不登校には密接な関係があり、朝の体調不良が、不登校のきっかけとなる場合があります。

文部科学省が令和6年 3 月に公表した「不登校の要因分析に関する調査研究」によると、不登校の児童生徒239名が回答した「不登校のきっかけ要因」では、「いじめ被害」や「学業不振」などを抑え、1番多い回答が「不安・抑うつの訴え(76.5%)」、2番目が「居眠り・朝起きられない・夜眠れない(70.3%)」、3番目が「体調不良の訴え(68.9%)」と報告されています。

もちろん、これらの「不登校のきっかけ要因」と起立性調節障害は、全く関係のない例も含まれています。

ただ、「朝起きられない」という項目があることや、医療機関にかかっておらず症状として診断されていない例などを鑑みると、起立性調節障害と不登校には密接な関係性があると言えるのではないでしょうか。

この不登校のきっかけ要因について、不登校の児童生徒と保護者の約 7~8 割が「心身不調・生活リズム不調」と回答しているのに対し、教師の「心身不調・生活リズム不調」回答割合は 2 割弱と低かったこともポイントになります。

朝起きられない、めまいや吐き気に悩まされる子どもたちにとって、教師(学校)の理解が進んでいないことは大きなストレスとなり不登校へと繋がっているのかもしれません。

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不登校の原因としての起立性調節障害

思春期の子供に多く見られる起立性調節障害は、自律神経の乱れによって引き起こされる身体の病気です。

朝起きるのが辛く、午前中は倦怠感や頭痛、めまいなどで調子が悪いものの、午後になると回復する傾向にあります。そのため、親や周りから「怠け」や「サボり」などと理解されずに、余計に悩み苦しむこともあります。

朝起きられず、授業に集中できないことで学業に遅れが生じ、学校に行きたくなくなるという悪循環に陥ってしまう子供もいます。

起立性調節障害は決して怠けではなく、自律神経の乱れに起因する身体の病気です。

身体的な症状だけでなく、学校生活への適応を困難にするなど、精神的な負担も大きくなります。

以下で、不登校の影響を解説していきます。

起立性調節障害による不登校の影響

不登校になってしまった場合、学業の遅れだけでなく、社会生活への適応にも影響が出ることが懸念されます。

そのため、早期の診断と適切な治療、そして学校側の理解と柔軟な対応によって、不登校の長期化を防ぎ、学校復帰を叶えることが重要になります。

以下で、学校復帰に向けた対応策を解説していきます。

学校の配慮・対応とカウンセリングの役割

学校での配慮とカウンセリングの役割

学校の配慮とカウンセリングは、起立性調節障害を抱えるお子さんの学校生活を支える上で非常に重要な役割を果たします。

学校やカウンセラーとの連携も視野に入れ、お子さんに合ったサポート体制を構築していくことが大切です。

学校の配慮・対応が必要な理由

学校の配慮・対応が必要な理由は、午前中の授業参加が困難になる場合があり、通常の学校生活を送る上で支障をきたす可能性があるからです。

起立性調節障害の症状は、午前中に強く出現し、午後になると軽減することが多くあります。

こうした現状を踏まえ、学校側が起立性調節障害への理解を深め、適切な配慮・対応を行うことは非常に重要です。

学校で受けられる配慮・対応内容

教育現場での理解も徐々に進み、柔軟な対応を取り入れる学校も増えています。

下記は、お子さんの負担を軽減する上で有効な学校の配慮・対応内容です。

  • 保健室での休憩許可
  • 別室登校の許可
  • 遅刻や早退を認める
  • 体調に合わせた登校時間の調整
  • 朝ゆっくり起きられるように時間割調整
  • 授業の録音許可
  • 朝礼や体育の授業への参加免除
  • スクールカウンセラーによるカウンセリング
  • オンライン授業の活用など
  • 授業の進度に合わせた学習支援
  • 個別指導や補習など

学校は子どもたちにとって、学習だけでなく社会性も育む大切な場所です。

周囲の理解と適切な支援があれば、子どもたちは安心して学校生活を送ることができ、学習意欲の向上にも繋がるかもしれません。

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カウンセリングの効果と必要性

起立性調節障害を抱える子どもにとって、カウンセリングは心の大きな支えとなります。

起立性調節障害は、身体症状だけでなく、不安や抑うつ、イライラといった精神的な症状を伴うケースも見られます。学校に行きたくても行けないつらさ、周囲の理解不足からくる孤立感など、子どもたちは様々な葛藤を抱えています。

そのため、学校カウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどと連携し、精神的なケアを行うことも大切です。

カウンセリングは、お子さんの不安やストレスを軽減し、自己肯定感を高める効果が期待できます。

経験豊富なカウンセラーは、子どもたちの気持ちに寄り添い、具体的な対処法を一緒に考え、心の整理をサポートします。

また、保護者へのカウンセリングも併せて行うことで、家庭での適切な対応や環境調整も可能になります。

カウンセリングは、再び学校生活を送れるようになる重要な一歩と言えるでしょう。

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起立性調節障害と不登校に関するよくある質問

起立性調節障害を抱えるお子さんを持つ保護者の方にとって、不登校に関する様々な疑問や不安は尽きないものです。

お子さんの将来や、学校との関わり方など、多くの悩みを抱えている方もいるでしょう。このセクションでは、よくある質問にお答えすることで、少しでもあなたの不安を解消し、お子さんに合ったサポートを見つけるためのお力添えができればと考えています。

特に多い質問としては、起立性調節障害の治療にかかる期間、どうすれば学校に行けるようになるのか、といったものがあります。これらの疑問は、お子さんの状況を理解し、適切な対応策を検討する上で非常に重要です。

以下で、よくある質問に一つずつ丁寧に答えていきます。

起立性調節障害の治療にかかる期間は?

起立性調節障害の治療期間は、個人差が大きく、数ヶ月から数年かかる場合もあります。

自律神経の乱れが原因であるため、生活リズムの改善や薬物療法などを通して、ゆっくりと身体の機能を調整していく必要があります。

例えば、軽症の場合は、数ヶ月で改善する克服事例もあります。また、中等症の場合でも、治療開始後、1年以内に改善する克服事例もあります。重症の場合は、治療開始後、1年以上治療を継続する必要があるかもしれません。

起立性調節障害の治療は焦らず、医師の指示に従いながら、根気強く治療に取り組むことが大切です。

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学校に行けるようになるためのサポート方法

学校に行けるようになるためには、まず本人の状況を理解し、焦らずゆっくりと進めることが大切です。

例えば、週に1回、1時間だけ授業に参加する、保健室で自習するなど、小さな成功体験を積み重ねることで、自信を取り戻し、学校への抵抗感を減らしていきます。

起立性調節障害は、朝起きるのが辛く、午前中は調子が悪いことが多いので、無理に登校させようとせず、午後からの出席や保健室登校から始めるなど、段階的な復帰を目指しましょう。

家庭では、規則正しい生活リズムを維持し、睡眠時間を確保することが重要です。 バランスの取れた食事、適度な運動も効果的です。 また、本人の気持ちを尊重し、じっくりと話を聞き、共感する姿勢を持つことも欠かせません。

もしも、心が折れそうになった時は抱え込まず、学校や医療機関、相談機関と連携し、多方面からのサポート体制を構築することも重要になってきます。

スクールカウンセラーや、地域の相談窓口など専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。

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起立性調節障害で学校に行けないあなたへ

起立性調節障害で学校に行けないあなたへ

今回は、お子さんの起立性調節障害と不登校に悩む保護者の方に向けて、下記について解説してきました。

  • 起立性調節障害と不登校の関連性
  • 学校で受けられる配慮・対応内容
  • カウンセリングの効果と必要性

お子さんが起立性調節障害で不登校になっていると、将来への不安や焦りで押しつぶされそうになることもあるでしょう。

しかし、適切なカウンセリングと学校の配慮があれば、お子さんの状況は必ず改善へと向かいます。

カウンセリングを通して、お子さんは自分の気持ちや状況を整理し、対処法を身につけることができます。また、学校と連携することで、学習の遅れを取り戻したり、学校生活への適応をスムーズに進めたりすることができるでしょう。

あなたはこれまで、お子さんのために様々な努力を重ねてきたはずです。

その努力は決して無駄ではなく、お子さんの成長の糧となっています。どうか自信を失わず、お子さんのペースに合わせて一歩ずつ進んでいきましょう。まずは、信頼できる医療機関を探し、学校に相談してみましょう。

きっと、道は開けるはずです。

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青楓館高等学院なら起立性調整障害で悩む生徒も活躍できます!

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青楓館高等学院では、全日制と同じ高校卒業資格を取得できることはもちろん、総合型選抜のプロによる大学合格にも力を入れています。

教育理念は「個性を尊重し、可能性を伸ばす」です。

週1回の1on1や月1回のゲスト講演、インターンや学校運営などを行っております。自分を知ることから社会と繋がるまでを叶えることが当学院の強みです。そして、総合型選抜で日本トップクラスの大学合格実績があります。(関関同立・早慶上智・GMARCH)

さらに、起立性調整障害で悩む生徒を尊重したキャリア育成も実施しています。高校卒業を目指す方から、社会で活躍したい方まで。キャリア育成は青楓館高等学院にお任せください。

青楓館高等学院では、高校生活はもちろん将来のサポートまで行っています。

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この記事を書いた人

岡内 大晟のアバター 岡内 大晟 青楓館高等学院 代表

2023年、青楓館高等学院を開校し、代表に就任。社会に開かれた学校教育を目指し、総勢80名の組織を率いる。クラファン支援者220人達成。自治体や大学との共同プロジェクト実績多数。

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