探究型の授業として「模擬選挙」を実施しました。

背景:「なぜ投票に行くの?」という問いから
近年、若年層の投票率は全国的に低く、2024年10月の衆議院選挙では、10代が39.43%、20代は34.62%にとどまっています。
主権者教育が多くの学校で制度化されている一方で、実際に模擬選挙を経験したことがある高校生は全体のわずか24.1%という調査結果もあります。
青楓館では、そうした“形式的な学び”を超えて、「自分の声は社会に届くのか」「なぜ投票が必要なのか」といった根本的な問いに向き合うことを大切にしています。
選挙は“推し活”だ!
授業のテーマは、ズバリ「選挙=推し活」!
政治の難しさを身近に感じられるように、以下のような“推し活”の視点で選挙を捉え直しました。
- 政党=推しグループ
- 公約=推しがくれる未来の“ファンサ”
投票=推しへの応援(=推しを信じて行動すること)

授業の3ステップ
①【導入】選挙制度の基本を知る
- 衆議院と参議院の違い、小選挙区と比例代表の違いなど、知っておきたい基礎知識をクイズ形式で学習。
- 「比例代表は政党に投票、小選挙区は候補者に投票する」など、選挙の仕組みを整理しました。
②【模擬選挙】政党を選ぶ体験
- 架空の3つの政党(青党=教育、楓党=経済、館党=外交)に扮した教員が“推しの政策”を発表。
- 生徒たちはグループに分かれてディスカッション。「他人の意見を否定しない」などのグランドルールのもと、公約を読み解きました。
- 最後に模擬投票を実施し、投票結果を全体で共有しました。
③【振り返り】「1票」に込める想い
- 「なぜ自分の意見を持つことが大切なのか」
- 「意見の違いがあるのはなぜか」
「未来を変える力は、私たちの中にある」
そんな問いに向き合いながら、選挙が“未来に責任を持つ経験”であることを学びました。

生徒の声
推し活と政治を重ねたことで、今まで難しいと思っていた選挙がすごく身近に感じられました。
普段からニュースを見ていたので選挙の仕組みは知っていましたが、「投票するのは自分だ」と考えると、どんな政策に共感するのか、何を大事にしたいのかを改めて深く考えることができました。この授業を通して、「絶対に選挙に行こう」と思うようになりました。
これまで政治にはほとんど興味がなかったのですが、今回、公約について考えたり議論したりする中で、それぞれの政策のメリットやデメリットを深く考えるのが意外と面白いと感じました。
1票は小さなものかもしれないけれど、自分にとっても社会にとっても大切な1票だと感じました。若者であっても、選挙に行く意味や必要性は確かにあると思います。
1票1票が集まって選挙の結果が決まる。その1票が、日本を変えていく一歩になるのだと実感しました。
最後に
今回の模擬選挙を通じて、生徒たちは“選挙”を単なる制度ではなく、自分の暮らしや未来と深くつながるものとして体験しました。
青楓館では、これからも“リアルな社会との接続”を大切にした授業づくりを続けていきます。


