【特別授業レポート】AI時代をどう生きる?ARATA株式会社 楠瀬氏に学ぶ「建設×IT」の未来

2026年5月13日、青楓館高等学院にて特別授業が行われました。
お招きしたのは、ARATA株式会社 代表取締役の楠瀬 勇 氏。
テーマは、「AI時代に求められる能力と建設業の使命」です。
「AIに仕事が奪われるかも…」そんな漠然とした不安を抱える高校生も多い中、建設現場監督とITエンジニア両方の視点を持つ楠瀬氏から、今の時代を生き抜くための熱いメッセージをいただきました。

なぜ今、高校生が「建設×IT」を学ぶのか?

現在、日本は深刻な労働力不足、そして高度経済成長期に造られたインフラの老朽化という大きな壁に直面しています。特に建設業界では、インフラを守る担い手の確保が急務となっています。
一方で、教育現場ではAIの進化に対し「将来の選択肢が狭まるのではないか」という不安の声も聞こえてきます。
しかし、楠瀬さんはそんな不安を吹き飛ばすように、力強く語ってくださいました。 「AIという最強の相棒がいるからこそ、人間がもっと自由に、もっとクリエイティブに輝ける場所がある。それがこれからの建設現場なんだ。」と。

AIには決して代替できない「3つの本質的価値」

授業の中で楠瀬氏は、AIを「優秀なパートナー」と定義した上で、人間が主役であり続ける理由を3つのポイントで解説してくださいました。

  1. カスタマイズ生産の複雑性への対応

現場ごとに異なる地形、天候、構造。AIが得意とする「決まった作業」を超えた、複雑な条件下での最適解は、人間にしか導き出せません。

  1. 多職種との信頼構築

現場には多様な技術を持つ職人さんがいます。対話し、感情を理解し、一つのプロジェクトを完遂させる「人間関係構築力」こそが重要です。

  1. 即時的な最適判断と責任

予期せぬトラブルに対し、経験に基づいて「その場で決断を下す」。この責任を伴う知恵は、AIには負えないものです。

青楓館がこの授業に込めた想い

今回の授業は、単なる職業紹介ではありません。青楓館が大切にしている「3つの意義」が込められています。

  • 社会課題を「自分事」にする

日本のインフラ危機という巨大な課題を知ることで、生徒が「自分に何ができるか」を問い、学ぶ意欲を主体的に持つきっかけを作ります。

  • AI先端モデル校としての提示

AIを単なる知識習得の道具ではなく、現実世界をより良くするための「拡張ツール」として捉え、固定観念を打破します。

  • 「非認知能力」が活きるフィールドを可視化

私たちが育成に注力する「正解のない問いに挑む力」や「共感力」といった「非認知能力」が、実社会でいかに必要とされているかを生徒たちに証明する場としました。

生徒の声

今まで建築の仕事について全然知らなかったけど、ITとの掛け合わせの話がすごく面白かったです!AIの時代だからこそ人間の温かさや信頼が大切になる、というお話を聞けて、参加できて本当に良かったです!

お話を聞けてすごく面白かったです!ITが進んでも最後は人と人の信頼が大事だと知れて本当に良かったです。建築の仕事のイメージがガラッと変わりました!

講師:楠瀬 勇 氏よりメッセージ

今後、日本にはインフラを守る人材が圧倒的に必要になります。自ら問いを立て、AIを右腕として使いこなす青楓館の生徒たちは、これからの建設業界が最も必要とする存在です。青楓館の生徒たちの主体的な熱量に触れ、AIには真似できない『人間が主役のクリエイティブな現場』を共に創っていける確信を得ました。

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